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オペから復帰そしてREBORN・・・


by REBORN
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リハビリクライミング in CEUSE(ツアー終了)_f0362263_11495729.jpg なんだかんだと月日はあっという間に過ぎ去り、「アッ」という間にツアー終了となりました。結果的に以前の術後明けもそうであったように、やはり日本でリハビリするよりも怪我の状態に合わせてルートが選べる海外の岩場での方がしっかりと取り組めるという目論見は大正解で、段階をったリハビリができました。
 セユーズに来た頃は恐る恐るのクライミングでしたが、ツアー終盤は足を切らずに、肩にかかる重量をコントロールできるルートで変に可動域が要求されるルートや伸びきる様なルートでなければかなり力も入れられるようになってきたし、思った以上に登れるようになり、復帰への手ごたえを実感できたツアーとなりました。まだ、両手を伸ばしてぶら下がったり、片手でぶら下がったりは出来ませんが、今後、日々しっかりとやって行けば時間が解決するでしょう。

 今回、セユーズに来て驚いたのは、大半のクライマーがチョンボクリップしていたこと…。大概2本目にかけてスタートするクライマーが多かったです。スタート核心のルートなどでも、何も悪びれた様子もなくいつも通りという感じで平然とチョンボクリップするのには正直唖然としました。そんな中、私たちが普通に登っていると必ず「これ貸すよ!」とチョンボクリップを差し出してくれます…。「俺には必要ないよ!」というと意味不明な顔してましたけど…。昨年来た時にはそんな光景は見なかったのに、急に今回見るようになってました。よくよく見てみると英語圏のクライマーが多かったですね。昔から見る顔の地元のクライマーは使っていなかったですが、フランス人でも使う人はたくさんいて正直がっかりしました。昔に比べてボルトの本数も増えているんですがね…。というか、スティッククリップ前提のルートは普通TOPOに記載してあるでしょう。私はその光景見て正直「そこまでしてやりたいか!恥ずかしくないのかそこのおまえ‼」と思いましたし、日本語ではありましたが顔見て言ってやりました…。で、登った後にはみんなで「Good Job!」って言ってたんで「惜しかったね!チョンボさえしなかったら登れてたのに!」とも言ってやりました。思い返して、今、私が後悔してるのは面と向かって英語で言わなかったこと…。やっぱ、私もちょっと卑怯だったと反省しきりで恥ずかしいです。リハビリクライミング in CEUSE(ツアー終了)_f0362263_11494592.jpg
 昔は岩場の取り付きでチョンボ棒用の木の枝見つけたら地元のクライマーが折って捨ててましたけど…クライミング先進国のフランスはどこに行ったのでしょうか…アッと、大概は外国人でしたけどね。地元の人は見て見ぬふりでしたね…あきれてるのか、あきらめてるのか…まぁ、いずれにせよ、少し悲しい光景でしたし、異議を唱えない事にも残念な思いがしました。
 時を同じくして「Grimper」にアクセス問題についての記事がかなりの紙面を割いて特集されており興味深く読みました。チョンボクリップと「Grimper」に載っていたアクセス問題…私は大きく通じるものがあるように感じました。やはり大事なのは「クライミングに対するメンタリティー」にあるでしょう。興味ある方は、ぜひ「Grimper」の229号(Jun 2023)見てみてください。

 という事で、オリンピックを控えたフランスもオリンピックを終えた日本と同じような道をたどっているように見えました。やはりオリンピックになると大衆スポーツとしてのクライミングというようにクライミングの立ち位置が変わり、それに合わせてクライミングの価値感やメンタリティーもクライミング文化よりも社会性が優先されるというのは避けられないようですね。
 得るものも大きいのでしょうが、捨てるものも大きいと感じるのは私だけでしょうか…。
 私的には、得るものは何もなく、捨てるものしかなかったと感じてるんですが…。

# by 8a1000 | 2023-07-01 11:33 | REBORNへの道
 はい、やってきました予定通りの悪天…。残念ながら今回の休養も2日間決定です。
休養初日は…お仕事…。日本に居る時とは違って、心にゆとりがあるのでなんとなく仕事してても落ち着いてできます。一通りの内業を済ませて、その後は買い出し。せっかくだからと、いつもと違うスーパーに行って色々品定め。買うものもそんなにないのですが陳列されてる品物が違ったり、同じものでも微妙に値段が違ったりするので楽しいです。そんなこんなで何とか休養1日目をやり過ごしました。リハビリクライミング in CEUSE(その4)_f0362263_00151477.jpg
 休養2日目は、洗濯をしましたが、天気が悪く微妙な感じ…心配しましたがなんとなく乾いて一安心。で、後は山道具屋に行って品定め。まずはじっくりトポを観察。いろいろ漁ってると「CUENCA」のトポ発見!30年くらい前に行ったっきり、気にはなっていたのですが再訪せず今に至っています。当時はまだまだ開拓中で「これからもっとルートができてビックエリアになるんだろうなぁ…。」と漠然と思っていましたが、こんなに分厚いトポになるとは…。地元の開拓クライマー(マドリッドのクライマー)たちとガチャガチャやってた頃が懐かしいです。その中の幾人かは、後年に同じスペインのロデジャやフランスなどであった事があります。その中には「俺の息子と登ってやってくれ!」と頼まれて数日その息子と一緒に登る機会に恵まれたこともありました。そんなこんなでトポを改めて読んでみて「こりゃ、ぜひ一度再訪せにゃならん!」と強く思いました。当時一緒に登った人たちはもうクライミングしてないかもしれないし、私たちの事も忘れているかもしれないけれど…。で、そのトポをまじまじと見続けて1日が過ぎ、結果的にあっという間に休養日は終わってしまいました。

 ついに2日間の休養が明けたと同時に、ようやく好天がやってきました!。日本の梅雨の様(?)にうっとおしい天気ともこれでおさらば!待ちに待った夏の始まりですね。
 クライミング初日は久しぶりの快晴。天気予報も雨無し!。当然朝から出発。まず、ドゥミルンで6a~6c+を4本、7a+を1本登ってベルリンに移動。で、休養前にやったクリップが悪い8a+登って、その後どうしようかと思いましたが、バイオグラフィーの壁とベルリンの間にある7bが気になったので取り敢えずそれ登って、またまたどうしようかと思いましたが、ドゥミルンに戻って7a+1本だけ登って下山…。なんとなく登り足りない感じでしたが、気が付くとそこそこ登ってました。
 2日目は妻は休養。私は3日間のクライミングという事にして、今日も同じくドゥミルンから始める。6台を3本登って、もうちょっと奥のエリアのPourqui pas?という人気の7a+を登ろうと移動したものの先行者がいたのでかなり待つ。漸く順番が来てそれ登って、今度はベルリンに移動。壁見ると漸くLa couleur de vent 8aが乾いたのでそれ登る。このルートも人気のルートで良いルートの一つ。首尾よく完登したものの、今日は本数が少ない…。帰ってもいい時間でしたが、もう一本という事で6Cを1本登って下山しました。リハビリクライミング in CEUSE(その4)_f0362263_22211534.jpg
 3日目…。さすがに皮も痛いし疲れも残る…。ローテンション最終日という事で登りこみを…と思ってましたが、この感じではちょっと無理かな?。今日もドゥミルンからスタート。6a~6c+を5本。7a+2本、妻も7a+登って追従。その後は7b+登って,
そして、これも人気で良いルートのLa femme noireという7cを登る。これ、終了点直下のランナウトがしびれます。さすが、エドランジェです‼こういうセンスがしびれますね。まぁ、隣のLa femme blanche 8a+はもっとしびれますが…。さてと時間を見ると…おぉ~、チョット微妙…。それというのも週末で、しかも漸く訪れた好天でクライマーがいつもにも増して多く混雑している。順番待ちができて思うように進まない…まぁ、仕方ない。それに、体も疲れているんで、まぁこんなもんでいい塩梅です。とは言うものの、気持ちだけは登り足りなさが抜けず、皮の痛さはあるが、下部がブロックな8aを下部だけチョコッとやってみる。で、すぐ下りて、どうしようかなぁ?…と思いましたが、これから移動するのも面倒だし、どこ行っても今日は混んでそうなんで、まぁ、ブロックな下部もう一回やって指に「力」入れとこうと、下部をもう1回やることにして順番待ち。が、意外に長く待つ羽目になり、漸く順番が回ってきたのが21:00をとうに過ぎた頃…やめて帰ろかと思いましたが、まぁ出だしの5mだけだからと思い、気を取り直してロープを結ぶ。えい!やぁー!…とブロックなムーブをこなして、さぁテンションして降りようかと思ったら下で歓声が上がっているので降りるに降りられず取り敢えず登り続けるが、気持出来てないし、下部のだけのつもりだったので上の部分、ほぼ見ないでスタートしたのでライン取りが分からん…。で、中間部でフォール。とりあえず上部の核心まで登って降りてくる。観客とは身勝手なもので、私がおりてきたころには誰も居ず…皆帰ってました…。薄暗い中下山の準備して、今季初のヘッドランプでの下山。あぁ~、皮痛かったし、つかれた…やめときゃ良かった…。明日はしっかり休養して最後のローテーションに備えたいです。

# by 8a1000 | 2023-06-17 16:01 | REBORNへの道
またまた2日の休養を経て、3ローテーション目…。さてどうしよう?と今ローテーションの計画をざっくり立ててみる。
先ローテーションでは7c+登って登りこみもやったんで、今ローテーション一日目は8aを登るチャレンジデーにして2日目は、登りこみしてトレーニングデー…っていうのがいいかなぁ…。
 という事で、初日意気揚々と出発。天気予報はやはり午後から雨の予報ですが、朝は快晴!。雨の気配なし!。岩場に着いて6台でアップして、7台登っていよいよ8a…。どれにしようかと思いましたが、ここはチョットかぶったやつをあえて試してみようという事で、かぶった8aを選ぶ。出だしがビショビショでいきなり滑ってフォール…。気を取り直してゆっくりムーヴ確かめながらとりあえずルートを抜ける。途中、深いクロスが出てくるんですが、この引付クロスが怖い!…。力の入れ方と関節の位置をしっかりとコントロールしないと一瞬で「バキッ!」ってやっちゃいそう。どのムーヴも傾斜があるだけに油断大敵、そ~っとしっかりゆっくり動いていく。まぁまぁコントロールできそうという事が分かったので、少し休んでもう一回トライする。
若いポーランド人のお兄ちゃんもやってるのでひとしきり観戦。どうも出だしのブロックなパワームーヴがうまくいかないようで、何回も確認していた。それ抜けた後の、チョット気持ち悪いところも苦手なようで「どうやったの?」って私に聞いてきたので「あ~して、こ~して…」とアドバイス。それからが核心なので、彼が完登できるのは見た感じもうちょっとかかりそう…。
 彼のあと、再トライして完登。体の動きを確かめながら登ったんですが、やっぱりまだまだ思い切ってはいけませんね~…。これくらいコントロールしないと怖いです。
 事情を知らない若いポーランド人のお兄ちゃんやスペイン人のお兄ちゃんは「ゆっくりスムースに登ってくね~!」って褒めてくれたんですが、自分的には「パパッ、ササッ」って感じで素早いポジション取りで登りたいんですよね~…。まぁ、でも上出来でした!。しっかりは登れてるんで、このまま強度出てくればいい感じに戻るんじゃないかと思います。
 そのころになると、少し曇行きが怪しくなってきましたので、そそくさとベルリンに移動…。ん~、なにやろうかなぁ…と思いましたが、濡れているルートが多いので選択肢もさほどなく…せっかくだからと8a+をやってみる。これもコントロール重視でとりあえず抜けてみる。ムーヴは出来るがとりあえず小雨も降ってて湿度がすごくてコンディションがダメダメ。登るのは今日じゃないと思いながら、少し休んで核心のムーヴだけもう一度確認して降りてくる。これも大きな引付やデッドが出てきます。むやみに思い切ってやるとダメになりそうなんでしっかりしたコントロールが必要。このルートはまた今度という事にして、さて次はどうしたものかとウロウロ…もう帰ってもいい時間だったのですが、何か登り足りなさもあって、最後に7c+…ヌメヌメでダメダメ…やめときゃ良かった…皮減らしただけでいいとこ無しでした。
で、踏ん切り付いてようやく下山。壁の下にいるとそうは感じなかったのですが、結構雨降ってました。カッパ着るのが面倒くさかったのでそのまま黙々と歩いて宿についたころにはビッショビショでした…。
 
リハビリクライミング in CEUSE(その3)_f0362263_20314005.jpg 2日目。昨日の雨も上がって、今日も朝は快晴。濡れたものをとりあえず乾かして出発。本日も午後から雨予報だがそんな気配はない…でも、たぶん降ります!。予定では今日は登りこみという事で6台を3本とりあえず登ってその後7a+を2本、そして7b+を…というところで雷と黒雲接近!。風も吹いてきて嫌な感じ。急いで7b+に取り付いて慌てて登ったもんでフォール…残念…という暇もなくパパッと抜けて降りてくる。で、荷物を急いでまとめてバイオグラフィーの壁の下で雨宿り。やむかなぁ~…と若干の期待はしつつも結果は承知の通り…。やむはずもなく酷くなる一方…。今日はこれまでと諦め、カッパ着てザックカバー付けて完全装備で下山。いや~まいります…。不完全燃焼の毎日でチョット、ストレスたまりますね。

 宿に帰って天気チェック…15日からはどうやら晴れるらしいが、それまでは雨…。また2日休養か?2日間、何やればいいんですかね…。


# by 8a1000 | 2023-06-12 20:29 | REBORNへの道
さてさて、この6月は天気が悪い!。
 ニュースを見ていてもフランス北部はここ3週間雨無しで晴れ続き、逆に中部から南部はこの3週間雨が降らない日は無く、1849年以来のレコード記録を更新中らしいです。お陰で、登れるときに登っておく作戦を続行し、このローテーションも3日連続クライミングとなりました。その後は天候がより悪くなったために2日間の休養を余儀なくされました。3日連続のクライミングは疲れますが、充実もひとしお。7a+~7c+をメインにして6台のウォームアップとクールダウン含めて9本程度登るクライミングを2日間。そして最後の3日目は登りこみで今期登ったルートをできる限り登っていく一日を作りました。
 最初の2日間はまぁまぁ…。実感したのは筋力とスタミナが無くなっていること。傾斜が増してくると途端に重く感じるし、引付が最後まで引ききれず、最後のところで肩甲骨がロックできないし、力入れるのが怖い…。まぁ、それでも何とかChangement de lookやBlocage violentといった代表的な7b+は登れたし、いくつかの7cや7c+も登ることができました。
 3日目は6a+~6c+でウォームアップした後、7a+~7cをベースにトータル13本登って締めくくりました。何とかこなすことはできましたが、自分的にはやはりスタミナの無さは否めませんでした。インターバルが長すぎるし、グレードも低いです。もう少し「漲る」感じで出来てくるといいのですが、現状を思えば出来過ぎのような気もします。
リハビリクライミング in CEUSE(その2)_f0362263_18235582.jpg
 漸く訪れた2日間の休養は何をしようかと少し不安でしたが、思い立って30年ぶりにBuouxを見に行ってみることにしました。というのも、たまたま訪れたGAPの山道具屋の大手、オービューカンプールでJ.B.トリブとフランソワーズ・ルプロンの「BUOUX」INTE'GRAAL&ALENTOURSが目に入り、思わず懐かしさのあまり即購入。フランス語と英語の2か国語で書かれているそのトポの中の「BUOUX:WAHT A STORY!」を読んで(話には聞いていたのですが読む機会がなく今になりました。)、懐かしさがリアルにこみあげてきて、思わず「ビュークスへ行こう!」となりました。当時は今風のフリークライミングとしてヨーロッパスタイルのスポーツルートが一世を風靡しており、その中心がフランスでした。世界中の名だたるフリークライマーがフランスを訪れしのぎを削っており、その中でもビュークスはひときわ引き立つ存在で、誰が言ったか知りませんが「ビュークスを見て死ね」という言葉があったように記憶しています。日本の実力あるスポートルートクライマー(当時はそんないい方しませんでしたが今風に言うとこうなるのでしょう)も例にもれずビュークス詣でしていました。当時のBUOUXは今や伝説となったクライマーがリアルタイムで歴史を作って行った時代でした。もちろんフランスの伝統的な岩場と言えば他にもソーソワやヴェルドン、カランクなどがありますが、ビュークスはどこかやはり生粋のモダンなフリークライミングがリアルタイムに生まれている特別なイメージを持っていました。
 そんな中、当時今でいうアルパインクライミングに傾倒していた私は岩登りが若干得意なこともあり、シャモニでのシーズン前に一人、若しくは気の合った友人とBUOUXを訪れたりしていました。他にもフォンテーヌブローにも一人で行ったりしてましたが、いずれもアルパインクライミング用の登山靴(当時はプラブーツ)やアックス、ヘルメットなどの道具を一切合切背負いながらのヒッチハイクや徒歩、時にはキセル(電車の無賃乗車)が移動手段でした。宿泊も移動時は路肩や公園、駅で野宿して、岩場の近所へたどり着いたら安いキャンプサイトでテント泊。パートナー見つけるのもやっとのことで、いきなり岩場に行って暇にしているクライマー見つけては片言の英語で「Give me belay!」でニコッとJapanese smil…否応なくビレイ器押し付けて万事OK!!。とにかく岩場に行くのも大変、登るのも大変でしたが、当時の日本人クライマーはみんなそんなもの!。特別感は全くなかったです。「実力」も「金」も全くなかったですが、やる気とチャレンジ精神だけは人一倍あったもんですからホント立ち悪かったように思います…。
当時は今振り返ると、まぁよくもあんなことができたもんだと感心する話が山ほどありますが、その話はまたの機会という事で…。

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 で、いざ「BUOUX」へ。途中、VOLXという街を通るんですが、ここにも伝説の岩場があって、例にもれず多くの日本人が訪れていました。という事で急遽思い付きで、ここも30年ぶりに見学。村の中の狭いつづら折れの急坂を車のエンジンをふかせながら登りきると懐かしのVOLX。少し道は良くなっていていましたが、面影は十分当時のまま。昔は岩場のすぐ下まで車で入れたのですが、今は少し下のパーキングサイドを利用するようになっていました。こじんまりした、どちらかと言えば「汚い岩場」…ひどい書き方のように思うでしょうが、登った事のある人なら納得いくはずです…ホント汚いですから…。ここには、あの「マジノライン」があります。「アジンコート」「マジノライン」「ハッブル」と言えば分かるはず。これ分かんなかったらスポートルートクライマー失格です!とは言いすぎか…?。 ひとしきりウロウロ見学しながら当時の思い出や今の様子との差を夫婦で語り合う…。

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 で、再度「BUOUX」に向け出発。1時間ちょいでBUOUX到着!お~!懐かしい!村から急坂下りて…初めに目にするのは「レマンサル」…で、廃屋に書かれたレジェンド「パトリックエドランジェ」に迎えられ…、岩場へ向かう林道に入っていくと次々にエリアが目に入ってくる。ラプラージュ、「アジンコート」のあるデベー、そしてフィギアフォーの「シュカ」やクロスムーヴの「ラローズドゥヴァンピエール」…感無量ですわ!。シュカのフィギアフォーやラローズのクロスムーヴ写真で見た時はほんと衝撃でした!今のコーディネーション系の課題以上の天地がひっくり返るほどのインパクトでとにかくそういったムーヴが流行りました!。ちなみに「ムーヴ」という概念が定着してきたのもこのころでした。
 いったん奥のオーベルジュまで行って引き返し、入り口のパーキングスペースに車を止めて少し川沿いを歩く。懐かしい!とにかく懐かしい!…。いや~、これはまた機会作ってしっかりと登りに来たいですわ!フランス黄金期のクラシックの岩場!今登ってみたらどんな岩場に感じるのだろう?あぁ~、体感してみたい!。ひとしきりウロウロ…時間も来たので、後ろ髪をひかれつつ車に戻り帰路に就く。

 ん~、天気悪くてある意味良かった…そうでないとVOLXやBUOUXに行こうとは思わなかったでしょう!いやぁ~、いい休養日になりました!

 えっ?クライミング?そうそう来ローテーションもまだ天気悪い予報なんですよ…。でも、やりまっせ~。登りまっせ~!早がけ作戦で雨の合間をついて頑張ります!


# by 8a1000 | 2023-06-10 18:10 | REBORNへの道
 皆様、ご無沙汰しております。リハビリクライミング in CEUSE(その1)_f0362263_22571064.jpg
 漸く、術後半年の治療期間を3月の末に終え、クライミングのリハビリができるようになりました。ただ、まだ強度が十分でないので肘を屈曲させて片腕に自重の半分までの負荷という条件でのこと…。しかし、少しでもクライミングできるという事は何にも代えがたい幸せ!しっかり戻していこうと思います…。という事で、セユーズにリハビリクライミングに行こう!という事になりました!。
 が、…出発前のセットの準備中、左足の親指を痛めてしまい、つま先立ちできず歩くときも足ひきずって…。どうなることやらと思いながらも何とかして登るためにあの手この手を考えて…結果、足の甲の部分をテーピングで締め上げたら何とか登れることが分かって一安心。出発前から少しブルーなスタートとなりました。

 まぁ、何とか登れることが分かって気を取り直して出発。
 今回は懐かしの南回り便…というか、安くするためにイレギュラーな乗り換え便。関空~インチョン~バンコク~チューリヒ~ジュネーブとキャンプ場にたどり着いた時にはもうヘロヘロ…もう若くないんだなぁ~…と実感しました。
移動疲れは否めませんが、何はともあれ着いてしまえばあとやることはただ一つ「登る」だけ。天気予報を見ると毎日雨マーク。キャンプ場のオーナー(?)のステファニーに聞くと「ここ2週間、午後から毎日降ってるよ」との事。とりあえず朝出の早上がり作戦でこの悪天を乗り切る。

 結局、1ローテーションが終わってみると確かに毎日雨は降りますが、大体16時ごろから19時ごろまでで雨量もパラパラでにわか雨程度。朝から夕方まで登る人も気温が低いので日向でも登れます。ちょうど日本の4月上旬の良く晴れた日くらいです。昼から日没まで登る人も雨は降りますが雨量が少なく降ってる時間も短いので結局のところ問題なく登れてます。高難度(9a以上)登るには夕方登る方がいいです!パラパラ雨の前は13時くらいから雲が多くなって陰って寒くなるし(日陰になると寒く日本の3月の寒い日くらい)、雨の後はそれにもましてかなり寒くなるのでコンデションは昼よりもいいと思います。ただ、少し湿度が高くなるので、その辺をどう感じるかは個人差がありますが…。そうでなくともバイオグラフィーの壁はこの時期は太陽の高度が高いので12時頃から日陰になります。日没も遅く21時くらいまでは登れます。毎年のように私たちはセユーズを訪れていますが、高難度登るにはコンデションの良い時間の長さや気温、天気のことなどを考えると5月~6月初旬までがいいのではと思います。昨年の9月の時は太陽高度が低い為、15時くらいにならないと日陰にならなかったし、日没も早いので19時にはもう暗いという感じで登れる時間が少なすぎました。気温も高すぎてコンデションも悪い感じでした。特に去年は9月の気温が高かったのでなおさらでした。
そのことを思えば、快適に1ローテーション過ごすことができました。夏と違って、気温も低いのでアプローチのダメージが少なく歩いていても快適です!。
ちょっと誤算だったのは天候の都合上、いきなり3日間のクライミングを強いられたこと…。通常私たちは2日のクライミングで1日休養のペース。若い時は3日クライミングで1日休養だってのですが…寄る年波には勝てず最近はこのペース。いきなり3日は後が持たなくなると嫌だなぁと思いながらも、まぁ、よくよく考えてみるとリハビリクライミングで易しいルート登ってるんでダメージ少ないか!?。リハビリクライミング in CEUSE(その1)_f0362263_22573285.jpg
毎日大体11時クライミング開始で17時終了で1日目は6台~7aを9本、2日目は7a~7a+を中心に9本、最終日の3日目は雨が早い予報だったので15:00終了と早上がり。それでも6台3本、7c2本(うち1本は7b+崩れ)、7a1本の合計6本で終了でした。
出発前は7a+が登れるようになればリハビリとしては大成功だなぁと思っていましたが、意外に登れてビックリです。ただ、やはりまだ動きが硬いし、右肩への負荷が怖い!ので全体的にぎこちないクライミングになってます。今日傾斜のルートはまだ無理なので薄被りや垂壁のルートですが、まぁまぁ第一ローテーションとしてはこんなものでしょうか。特に三ツ星のBerlinを1回目でリピートできたことや出だしに悪名が高いGalaxyをチョンボクリップなしで1回目でリピートできたことは少し安心材料となりました。

 何はともあれ、ここにまた戻ってこれたことが私にとっては一番の幸せでした。この後も無理せずしっかり登ってリハビリしていきたいと思います。

# by 8a1000 | 2023-06-04 22:57 | REBORNへの道